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外断熱Q&A

Q24 外断熱工法のデメリットは?今後も普及するの?

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1970年以降日本でも外断熱の建物が建てられ始めましたが、まだ一部の寒冷地域での結露対策のために採用されるにとどまっていました。平成12年の建築基準法の改正により、耐火構造の外壁に施す外断熱工法に有機系断熱材の採用が可能になった結果、数多くの外断熱工法が検討され始めました。これを機に元々外断熱に積極的であった北海道では湿式工法など国内では新しい工法に関心が高まり、官庁主体でその採用が増えていきました。但し全国的にみるとまだまだ外断熱工法の市場は圧倒的に少なく、コンクリート建築物の全体の1%にも満たない普及率と思われます。多くの設計者が外断熱工法の優位性を認めているにも関わらず、その採用が少ないのはなぜなのでしょうか。
最大の理由は日本の標準仕様の内断熱工法に比べ建設費(イニシャルコスト)が高い事にあると思います。
施工が室内側からのウレタン吹き付けによる簡易な内断熱工法に比べ、外断熱工法の単価自体が高いことに加え、建物の外側からの厚い断熱材の施工に伴い、窓廻りや設備機器等との処理など、施工難易度が高く現場工程も外断熱工法の方が長くかかりデメリットとなります。日本では内断熱仕様の内装、外装の施工方法や工程組が確立しているため、施工業者からは敬遠されがちです。確かに今までの建築仕様に比べれば、外断熱に加え窓も断熱性能が高いペアガラス仕様にすれば高いのは当然です。しかし違う見方をすれば、今までの日本のコンクリート建物の断熱仕様はとても性能が低く、廉価で納まる仕様が選ばれてきた結果と言えないでしょうか。屋根や外壁、建具の断熱性能向上の代わりに国内で発達したものは室内温度をコントロールするエアコンや空調機器であったのです。
今我々が地球上で置かれている、CO2排出による地球温暖化問題、省エネルギー対策を考えた時、電力や化石燃料の使用を極力抑えた建物作りを考えなくてはいけないのではないでしょうか。建物を造るための資源もどんどん減っているのです。
コストだけの話になれば、建物が竣工してから将来取り壊されるまでの長いスパンのライフサイクルコストで考えた場合、初期コストは氷山の一角のようなものです。その先冷暖房に関わるランニングコストや、建物自体が何十年機能し、建物としての生産性を維持し続けるのか、を考えると外断熱工法を採用した分のコストがどれだけ大きな影響を与えるというのでしょうか。
外断熱は決して万能ではありません。これからの建物造りにおいて、長寿命化、室内環境の向上、省エネ化に少しでも貢献し得うる建築上の一工法にすぎません。
大事なことは、今我々が地球上で置かれている状況を踏まえ、今現在の採算性よりも、これから先の未来の人間と地球環境が維持し続けるために、建物を通してどれだけのことが出来るのか真剣に考え直すことであると思います。建物を消費するのではなく、長く使い次世代に受け継ぐことが出来る建物を残しませんか。
環境負荷の掛からない様々な建築的な工夫をとりいれながら、今後も外断熱工法が日本でも浸透していくことを願っています。
ライフサイクルコスト概算図 イメージ イメージ
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