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Q10 日本の住宅の断熱の歴史は?
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我が国は大陸の東側に位置し、冬は大陸からの寒冷な北西の季節風が流下し、夏は太平洋からの高温多湿な季節風を受けるために、緯度の割りに寒い冬と、暑くて湿度の高い夏があり、四季の変化に富んでいます。 南西から北東に伸びる列島の中央に急峻な山脈を持つため、気候の変化と地域差が大きいのが特徴です。そのような環境の我が国本来の伝統的建築工法は、夏の過ごし方を中心に考えられてきました。建物中に温度むらをつくらぬように空間の開放性を高め、木材、土、藁、紙など、吸湿性の高い材料を多用して結露の被害を抑えながら、吸湿後の放湿と乾燥を促す工夫が随所に見られる開放性が特徴でありました。また庇や軒を深くして日差しを遮るなど、夏の暑さを和らげていたのです。地域によってはカヤ葺き屋根の断熱効果で、夏の暑さと冬の熱を逃がさない工夫もされていました。 我が国では昭和30年代から、鉄筋コンクリート造によるマンションや団地など多くの集合住宅が供給されました。室内外における気密性の高いコンクリート建築と、誰でもエネルギーを使って簡単に快適性を得られるようになったエアコンの普及は、我々の生活様式をはじめ、様々な居住環境の変化をもたらしました。初期の集合住宅は断熱処理は施されていませんでしたが、オイルショックを契機に、室内側に発砲ウレタンを吹き付ける内断熱工法が採用されました。施工が簡易で、現場工程が掛からない内断熱の工法が標準化されていくのです。 |


ウレタン吹付けの施工